舞台設計および照明設計支援システム



概要

総合芸術とされる演劇において,舞台設置や照明等の視覚的効果を与える演出は必要不可欠となる.しかし実際の現場では,舞台の設計に関する視覚的調整は本番直前の劇場入りまで行えないことが多く,限られた時間内でスムーズな調整を行うには図面等を用いた事前の話し合いがとても重要である.

中でも舞台を取り纏める演出家は,役者への指示に加え,照明や舞台美術,音響などの様々な役職とコミュニケーションを取り合う必要があり,限られた時間の中で舞台のイメージを共有しなければならない.

本稿では,舞台の設計及び照明の設計に焦点をあて,舞台設計時におけるイメージ共有を容易に行える舞台照明設計支援システムを提案する.本システムは,舞台の大きさ,照明の設置,大道具設置の 3 項目に注目し,未経験者でも操作可能な視覚的な操作を備え,舞台設計の共有,相談を目的としたコミュニケーションツールとして活用することができるものである.


学会発表


・門脇まどか, 秋濱茉唯, 越後宏紀, 五十嵐悠紀. 舞台設計および照明設計のための支援システムの提案. 第28回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2020)論文集, 2020, p.1-5. PDF